不登校の子どもにおすすめの通信教育3選|出席扱い・内申点・高校受験まで解説
不登校の子どもにおすすめの通信教育3社を比較。出席扱いになる条件(令和6年の法改正を含む)、学習の遅れを取り戻す方法、内申点と高校受験への影響、フリースクールとの違い、保護者のサポート方法まで詳しく解説します。
「学校に行けない子どもの勉強、どうすればいい?」「学習の遅れが心配で夜も眠れない……」
不登校の子どもの学習支援には、通信教育が最も取り組みやすい選択肢のひとつです。 文部科学省の調査(令和6年度)によると、小中学校の不登校児童生徒数は353,970人(小学校137,704人・中学校216,266人)で過去最多を更新しました。増加は12年連続です。
つまり、学校に行けない状態は決して特別なことではなく、35万を超える家庭が同じ悩みに向き合っています。
この記事では、不登校の子どもに合った通信教育の選び方と、自宅学習で学校の遅れを取り戻す具体的な方法をまとめました。
不登校の子どもに通信教育が向いている3つの理由
お子さんの特性に合った教材を探している方は発達障害の子どもに合う通信教育は?もあわせてご覧ください。
理由1:自分のペースで学べる
通信教育は「今の学力レベル」からスタートできるのが最大の強みです。
不登校の期間が長いと、学年相当の内容からかけ離れている場合があります。通信教育なら学年をさかのぼって復習でき、理解できた部分から少しずつ先に進められます。
理由2:対人ストレスがない
塾や家庭教師は「人と会う」こと自体がハードルになるケースがあります。通信教育なら自宅で一人で学べるため、対人ストレスなく学習を再開できます。
理由3:「出席扱い」になる可能性がある
文部科学省は2019年に通知を出し、一定の条件を満たすICT教材での自宅学習は「出席扱い」にできるとしています。通信教育の中には、この制度に対応したサービスもあります。
不登校の子どもにおすすめの通信教育
すらら
不登校支援に最も実績のある通信教育です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額 | 約8,228〜10,978円 |
| 対象 | 小学1年生〜高校3年生 |
| 教科 | 5教科 |
| 出席扱い | 対応(すらら出席扱い制度) |
| 特徴 | 無学年式・対話型アニメーション教材 |
すららは不登校の子ども向けに「出席扱い」制度を公式サポートしており、学校との連携実績が豊富です。無学年式なので、小学生の内容に戻って復習することも、得意科目は先に進むこともできます。
スタディサプリ
月額2,178円のコスパで、自分のペースで映像授業が受けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額 | 約2,178円 |
| 対象 | 小学1年生〜高校3年生(小1〜3はドリル中心・映像授業は小4〜) |
| 教科 | 5教科 |
| 出席扱い | 学校判断(ICT教材として申請可能) |
| 特徴 | プロ講師の映像授業が見放題 |
スタディサプリは苦手な単元だけピンポイントで学べるのが強みです。対面授業が苦手な子でも、映像を繰り返し見られるので安心です。
進研ゼミ
学習習慣をつけ直したい子に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額 | 約3,000〜8,000円(学年による) |
| 対象 | 小学1年生〜高校3年生 |
| 教科 | 5〜9教科 |
| 出席扱い | 学校判断 |
| 特徴 | 教科書準拠・ゲーミフィケーション |
進研ゼミのチャレンジタッチは電源を入れるだけで「今日やること」が表示されるため、学習の再開に心理的ハードルが低いです。
3社の比較表
| 比較項目 | すらら | スタサプ | 進研ゼミ |
|---|---|---|---|
| 月額 | 約8,228〜10,978円 | 約2,178円 | 約3,000〜8,000円 |
| 出席扱い対応 | ◎(公式サポート) | △(学校判断) | △(学校判断) |
| 無学年式 | ◎ | ◎ | △(学年ごと) |
| 対話型教材 | ◎ | △(映像中心) | ○ |
| 保護者管理画面 | ◎ | ○ | ◎ |
| 向いている子 | 出席扱いが必要な子 | コスパ重視の子 | 学習習慣を戻したい子 |
「出席扱い」制度の活用方法
出席扱いの条件(文部科学省通知)
文部科学省の通知では、以下の条件を満たすICT教材での学習を出席扱いにできるとしています。
- 保護者と学校が十分に連携していること
- 訪問等による対面指導が適切に行われていること
- ICTを活用した学習活動であること
- 学校外の機関で相談・指導を受けていること
- 学習計画が教育課程に基づいていること
さらに令和6年8月の学校教育法施行規則の改正により、一定の要件のもとで自宅や学校外の機関での学習の成果を成績評価できることが、法令上はっきり位置づけられました。制度は不登校の子どもが不利にならない方向へ進んでいます。
ただし、最終的に出席扱いとするかどうかを判断するのは学校長です。教材を申し込む前に、まず在籍校に「この教材で出席扱いを検討してもらえるか」を相談してください。順番を逆にすると、費用をかけたのに認められないという事態が起こります。
すららの出席扱い制度
すららは**「出席扱い」申請を保護者に代わってサポートする体制**を整えています。専任のコーチが学校との連携を支援し、学習記録レポートを提供してくれるため、学校側への説明もスムーズです。
内申点と高校受験はどうなる?
不登校の保護者がもっとも不安に感じるのが「欠席が続くと高校に行けないのでは」という点です。結論から言うと、進学は十分に可能です。
欠席日数が内申点に与える影響
公立高校の一般入試では、調査書(内申書)に欠席日数が記載されます。ただし、欠席日数そのもので不合格になる仕組みではありません。影響が出やすいのは、授業に出られないことで実技教科を含む評定がつきにくくなるケースです。
欠席日数が響きにくい進路の選択肢
| 進路 | 欠席日数の扱い |
|---|---|
| 通信制高校 | 出席日数を問わない。自分のペースで単位を取得できる |
| 定時制高校 | 学力検査中心の選抜が多く、欠席の影響が小さい |
| 私立高校(一部) | 欠席日数を不問とする学校がある |
| 公立高校(一般入試) | 学力検査の比重が高い学校を選ぶと影響を抑えられる |
高校の不登校生徒数も約6万8千人(令和6年度)にのぼり、入学後に学び直せる環境も広がっています。
通信教育で基礎学力を維持しておくことが、これらの選択肢を現実的なものにします。学力検査で得点できれば、欠席のハンデは十分に取り返せます。
フリースクール・教育支援センターとの違い
自宅学習以外の選択肢もあります。それぞれ役割が違うので、組み合わせて使うのが現実的です。
| 選択肢 | 主な役割 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 通信教育 | 学習の遅れを取り戻す | 月2,000〜11,000円 |
| 教育支援センター(適応指導教室) | 公的機関。学校復帰や居場所づくり | 無料 |
| フリースクール | 民間の居場所。学習より対人交流が中心 | 月3〜5万円程度 |
**通信教育は「学力」、教育支援センターやフリースクールは「居場所と心の回復」**を担います。どちらか一方ではなく、お子さんの状態に合わせて併用を検討してください。教育支援センターは公的機関で費用がかからないため、まず自治体の教育委員会に問い合わせてみるのが現実的です。
不登校の子どもの学習で保護者が気をつけること
無理に勉強させない
不登校の最優先課題は「心の回復」です。まず安心できる環境をつくり、子どもが「やってみようかな」と思えるタイミングを待つことが大切です。
小さな成功体験を積ませる
通信教育を始める場合は、今の学力より少し下のレベルからスタートしましょう。「できた!」という成功体験が自信の回復につながります。
学校・専門機関と連携する
通信教育だけで解決しようとせず、スクールカウンセラーや教育支援センター(適応指導教室)とも連携しましょう。
よくある質問(FAQ)
まとめ:不登校の学習支援は「子どものペースに合わせる」が最優先
不登校の子どもの通信教育選びで大切なのは、子どもの心の状態に合わせて、無理なく学習を再開できる教材を選ぶことです。
| 目的 | おすすめ教材 |
|---|---|
| 出席扱いが必要 | すらら(公式サポートあり) |
| 費用を最小限に | スタディサプリ(月額2,178円) |
| 学習習慣を戻したい | 進研ゼミ(ゲーム要素で取り組みやすい) |
まずは無料体験教材や無料体験期間を利用して、お子さんの反応を見てから決めましょう。
